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エディー・キャッチ

 
小歩危で脱臼

[歩危ページ]

 漕ぎ出し、今日は何だか水が少ないなあ、岩々が水面高く出ているなあ、と感じた。大きな瀬での沈の回数を何とか減らしたいなあという気持ちで臨んだ。
 因縁の「森囲いの瀬」を前に緊張感が高まった。通称「ナイヤガラ」(落ち込み)突入前のエディーでコース取りを確認した。「ホールに捕まらないように左寄りだな。」
 飛び出して間もなく川底の岩に接触したのか記憶が定かではないが、流れに対して横向きになり上流側にハイ・ブレイスの格好で沈してしまった。ちょうどそのとき、横に出したブレードが川底の岩に引っかかり、そのまま水流に押されて、頭上に伸びた腕がやや後方にどんどん引っ張られる状態になり、ついにグギッという感触で肩関節がはずれてしまった。そしてこのままナイヤガラを落ちることに…

 沈状態のままでナイヤガラを落ちたことを確認後、渾身の力をふりしぼってロールを成功させた。幸いにもホールには捕まらなかった。ロール途中でパドルシャフトが折れていることに気付きとても焦ったが、直後に続く浅瀬急流にそのまま流されていくことは絶対に避けなければならないため、必死にパドリングしてエディーに入った。何だか視界がぼやけるなあと思ったら、メガネの左レンズが無いではないか!この瀬には情がないのか!!

 その後、左腕を動かすことができなくなり、時間が経つにつれ痛みも増した。ややもするとそのまま流されたであろう後半の瀬を見ると、水量が少ないせいで川底の岩々が現れ段状の流れになっているではないか!身の毛がよだった。 三角巾で腕を固定する手当を受け、ここから道路面までの約10mの崖を手助けを受けながら這い上がった。

 救急車が呼ばれた。救急車が到着するまでの間、買ったばかりのドライトップを切られてしまうことが気がかりで、何とか脱ごうと試みたが、激痛に諦めた。徳島県立三好病院(池田町)に搬送された。

 看護婦さんから上半身の衣類を取りましょうと言われた。医師が来るまでに時間があり、ゆっくりできたせいか、手助けを受けながら案外スムースに脱ぐことができた。

 レントゲンで肩関節脱臼を確認したのち、仰向けに寝、腕を伸ばされた状態で体側水平やや上面内を下から頭上方向にゆっくりと上げられ、目の位置を越えたところでポコッという感触で間接が元に戻った。こんなに簡単に直るのなら、現場でやってみるんだったと思った。(でも素人がやるのはよくないと思う。)再び三角巾で腕を曲げた状態に固定された。

 関節が元に戻ると激痛はなくなったが、その後約30分は耐え難いズキズキ感が継続し、三角巾を外してしまうと再び関節が抜けてしまうのではないかという不安定感が残った。

 1週間後には腕を動かせるものの、脱臼の習慣性を避けるために、その後3週間は固定状態を保たなければならないと医師に言われた。特に腕を上げて後方に開く動きは厳禁。

 ウェブ上でいろいろ情報を探してみると、脱臼は癖になりやすく、2度目になると関節の抜け道ができて反復性脱臼を繰り返すようになるとあった。その他、療養中でも握力トレーニングなど腕を固定した状態でもできて肩関節に負担をかけない運動をすると良いとあった。

 今後は十分療養してリハビリを行い、一から出直すつもりだ。

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