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エディー・キャッチ

 
那賀川・上流部 体験記(H15.4)

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 昨年(H14年)末に那賀川上流部をダウンリバーしたときの衝撃と感動が忘れられずに、再び訪れることとなった。松山からだと下道で片道約5時間。日帰りだととても厳しい。高知で1泊(車中泊)することにした。
 1日目は寝るだけなので、夕方に自宅を出発した。途中、伊野かんぽ温泉に寄った。ここはサウナがなくて今一つだ。
 その後、夜遅くまで開いていたスーパーでビールとつまみ、翌日分の食料と飲み物を買って、伊野ICから高速道路に乗った。
 目指すは南国SA。車中泊なら、やっぱり高速道のSAかPAだ!道の駅みたいに混んでなく、うるさくもなく、トイレもきれいだ。

 翌日、ゴール地点の下見のために早めに出発。南国SAから1時間半で、木頭村に到着した。
 前回はコース距離が長すぎてヘトヘトだったので、ゴール地点は前回より短めにしようと思った。ゴール地点に車を置き、バスでスタート地点に戻らなければならないので、ゴール地点近くに駐車スペースとバス停がなければならない。

 ゴール地点に適したところを見つけてスタート地点に戻り、ウェットスーツに着替えた。着替えの途中、ふと目を前にやると、猿が近くの林の中を歩いている!
 カヤック道具一式を河原に置いておくときに、念のため、スプレーカバーをきちんと掛けておくことにした。カヤック用具を猿に持って行かれるとまずい。

 ゴール地点に駐車後、バスを待った。数分で村営マイクロバスがやってきた。ただ立っているだけだと、変な身なりに止まってくれないといけないので、バスに向かって手を振った。きちんとバスは止まってくれた。
 運転席横の自動扉が開き、愛想良く「こんにちは」とバスに乗り込んだものの、運転手と運転手の後ろに続いて座る二人の乗客(老夫婦)から「何者だ?」みたいな視線をくらってしまった。春の陽気におかしな者が村に迷い込んだと思われていないだろうか。

 数日前に降った雨の影響で他の川の水量がかなり増えていたので那賀川はどうかなと思っていたら、前回訪れたときよりちょっと多いくらいだった。那賀川流域の保水力が高いせいだろうか?
 水は思ったより冷たくなく(とはいっても冷たいが)、澄んできれいで気持ちがいい。

 スタートしてしばらくは浅く、艇底を川底石にこすりながら漕ぎ進んだ。支流からの流れ込みが増すにつれ、だんだん水量が増していった。
 川幅の狭いくねくねとした流れが、ちょっとした水量でも楽しい瀬を多く作り出している。準備体操がてらちょっとした瀬を次々とやりこなしていった。

 瀬の落ち込みにパワーが出てきて、巻き返しに艇が引き戻されそうになるところもある。スターンが水中に引き込まれ、バウが天を指し、そのまま後転させられたところがあったのには面食らった。瀬をクリアするときに、力強いパドリングが必要だ。

 だんだん様相が変わり、大きな岩々が現れる区間に差し掛かった。この区間では前回、思わずポーテージしたところが2箇所あった。
 斜度の大きいクリーク箇所と、一段と川幅が狭まり激しい流れの落ち込み箇所。
 クリーク箇所では、きつい斜面に岩々が行く手をさえぎっていて、とても無事にクリアできそうになかったのだ。しかし今回、水量が若干増していることで、道筋が見えた。斜めに落ち進んでいくようなルートを取ろうとしても、重力と流れに押されて思うようにいかないことを想定しつつも、越していくはずの岩に艇の横っ腹をブチ当ててしまう。基本的なクリーキング・テクニックを身につける必要がある。

 難所一箇所をやり遂げた勢いで、その後の激しい落ち込みを多分大丈夫だろうと下見なしで突っ込んだ。危険箇所を下見なしとは、初歩的なミスだった。
 水平状態からバウが下がり、落ち込みの状態が確認できたとたん、こりゃダメだとあきらめた。V字の落ち込みに上体仰向きのままクルリと艇をひっくり返され、ホワイトウォーターボイルに飲み込まれた。

 顔面が川底に向いた状態に生きた心地がしない。顔面一撃でおしまいだ。顔に凄いスピードの気泡流を感じながら、アレッ?一撃がないなぞと思った瞬間、顔面パンチをくらった。
 何が何だか分からない状態で、ホールに捕まっていないことを祈りながら、ロールで起きあがった。運良く落ち込みのなかから抜け出ていた。幸いにして顔面パンチも岩で顔をこすったくらいだった。

 しかし、何だか世界がおかしい。メガネのレンズが飛ばされたのかなと思い、メガネを取ると、メガネのつるの折りたたみ金具がひん曲がっている。片方のレンズが眉のところに上がっていたのだ。金具が折れておらず、とりあえず修復可能だった。
 落ち込みの途中で顔面パンチをくらったのではなく、おそらく落ち込んだ後に川底深く沈められ、そのときに岩と当たったのだろう。

 しみじみ一人で来るところではないなと感じた。でも、危険個所を無理せずポーテージすれば、楽しいところである。今度はみんなとワイワイいいながら、下ってみたい。

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