那賀川本流上流部は、私はソロで既に2回下っている。このコースの楽しさを常々みんなに話していたが、何せ松山から遠いのが欠点!今回、やっと仲間を連れてくることができた。初めて仲間も大絶賛。私の評価に間違いはなかった。瀞場というものがほとんどなく、漕がずにいても自動的に次々と瀬に送り込んでくれる。
ソロ初回のときに思わずポーテージしたところが2箇所。「区間50mのクリーク」と「強烈な落ち込み」。クリーク箇所は、高低差があり傾斜のきつい流れに岩がポコポコ状態。
ソロ2回目のときには勇気を振り絞り、この2箇所に挑戦した。クリーク箇所は岩に激突しながらも何とかクリア。強烈な落ち込み箇所では、仰向け沈して揉みくちゃにされ、川底岩に顔面をぶつけてメガネ破損。
そして今回…。
経験者である私が先導する形でダウンリバーを進めていた。このクリーク区間ではいったん立ち止まり、下見できる上陸点を探したが、増水で川幅一杯の流れになっていて難しい。エディーをとりながら、様子を見ているうちに、「こりゃ止めておいた方がいいな」という気になった。
そう思っていたら、エディーのようなエディーでないようなところにへばり付いていた仲間が流れにジワジワ剥ぎ取られて、発射秒読み段階になっている!私は行く末をしっかり見届ける覚悟を決めた。
意に反したクリークへの突入。さぞ恐ろしいだろうなと仲間の心中を察しながら、見送った。
まず初めの岩に乗り上げ、バランスを崩しながらも何とか持ちこたえた。安堵する間もなく、続く岩にも乗り上げ、ついには沈。すぐさまロールアップを決めたものの、流れになすがまま状態で岩の間を落ち込んでいった。大丈夫か!ピンしていないか!息を呑んだ…。
無事な姿が見えた。
これで私が止めるわけにはいかなくなった。やりたくないのにやらないといけない。誰か私の心中を察してくれ!
玉砕覚悟で突入!ルート取りなんかとてもできない。下の方に見える岩に向けて一直線。流れに押されるがままで岩に艇の横っ腹をぶつけて沈。そのまま下流へ押し流された。沈しながらも無事?クリア。
ちょっと弱気になりながらも、強烈な落ち込み地点に運ばれた。ここは前回の失敗から攻略方法をずっと考えていた。前回は普通に漕ぎ進んで落ち込みに入ったところ、見事にボイルに飲み込まれてしまった。アリ地獄のように気泡のなかに引きずり込まれたのではないかと思う。それも仰向け沈状態で。
今回、助走をつけて勢いよく飛び込むと、落ち込みの流れの表面を滑るようにあっさりクリアできた。何だか拍子抜け!
ホワイトウォーターは気泡の集まりで、ここを漕ぐというのは極端にいえば、空気中を漕いでいるようなものなので、素早く漕いで沈み込まないようにするか、ボリュームの大きい艇を選択するということが基本である。この基本に則れば良いだけのことだった。 |